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RIEDEL ソムリエシリーズワイングラス・続き

RIEDEL ソムリエシリーズワイングラス

彼は40年前に、それぞれのワインやスピリッツの個性を引き出すような、脚付きグラスを作るという先駆的な仕事にとりかかり、1950年代の終わりに、その時代としてはデザイン革命となった画期的なグラスの製造を開始しました。これらのグラスは極めて薄く作られており、装飾がまったく無く、デザインの原点に立ち返ったシンプルなものでした。

クラウスは、経験豊富なテイスターとともにテイスティングを重ねた結果、これらシンプルなグラスに注がれたワインは、より深みを増し、他のグラスよりも優れたバランスになることを確認しました。こうしてクラウスは、機能的で、かつ美しいワイングラスの基礎を固めることに成功したのです。それはバウハウスのデザインの原則である「形は機能を伴う」に従ったものでした。

1961年、リーデル社のカタログにワインの種類に合わせて大きさ、形状の異なるワイングラスシリーズの第一弾が掲載され、革新的なコンセプタが発表されました。それまでのワイングラスは、同じボウル形状でサイズだけが異なるものしかなく、これらの製品は業界内に大きな驚きを与えました。

このコンセプトは、1973年にソムリエシリーズとして、結実し、世界中の人々に認められ実証されました。こうしてワインを大いなる喜びに変えるグラスが誕生したのです。ブドウにマッチするよう、微妙にチューニングされたワインの親友。この魅惑的で他に類を見ない体験を、皆様にも味わっていただきたいのです。

リーデルグラスの素晴らしさは、ワインライターやワインメーカー、あるいはワインのエキスパートでなくても知ることができるのです。


形状を決めるのは飲み物の個性

グラスの形状の開発におけるリーデル社の信念は、「デザインの発想は製図版の上で生まれるのではなく、世界中の偉大な舌を持つ人々の協力のもとに、試行錯誤を繰り返し形作られていく」というものです。

ワインに興味をもつ人は、ワインの色、香り、味わいばかりを気にして、ワインのメッセージを伝える道具であるグラスにはあまり注意を払いません。リーデル社は何年もかけて、グラスの形状がなぜアルコール飲料の香りや味わいに影響を及ぼすのか、科学的に解き明かしてきました。きっかけはワインを楽しんでいるときでした。同じワインを異なるグラスで飲んでみるとまったく違った味わいになってしまうことに気がついたのです。あまりに違う味なので、経験豊富なワイン専門家でさえ、別のワインを飲んでいると信じたほどでした。

基本的なワインの風味は、ブドウ品種の個性である果実味、酸味、タンニン、アルコールの力関係により決定されます。クラウスは、この発見から、この4つの要素をバランスよくコントロールするグラス形状を作り出すことに成功しました。「グラスの大きさや形状により、ワインの風味は良くも悪くも変化する」という複雑な仕組みを認識し始めたのです。


ブーケ

香りの善し悪しやその強さは、ワインの個性ばかりでなく、ワインとグラス形状との相性によっても決まります。また、一定の幅の温度でのみ、香りは本来の広がりをもたらします。低い温度だと香りが弱められ、一方、高い温度ではアルコールばかりが強調されます。

グラスの形が本来の機能を発揮するためには、ワインが適切な温度で、適切な量注がれることが重要です。(白ワイン約90cc、赤ワイン約120~150cc)。ワインは注がれるとただちに蒸発し始め、香りはその密度や重さに応じ、幾層にもグラスの中を満たしていきます。したがって、グラスの大きさと形状は、ブドウ品種の典型的なアロマに合わせて調整されるべきなのです。

最も軽く、弱いアロマは花や果実の残り香で、これらの香りはグラスの縁まで立ち昇ります。また、青っぽい植物的な香りや、土っぽいミネラルの要素はグラスの中間を満たします。木やアルコールなどの最も重いアロマは、グラスの底に留まります。様々なアロマはグラスを回すことでさらに蒸発し、集中度が高まります。しかし、異なる香りの要素が互いに混ざり合うことはありません。ですから、同じワインでも、あるグラスでは果実の香りがしたり、別のグラスでは青い植物的な香りがしたりするのです。全てのグラスで同じブーケを感じるためには、グラスを縦にシェイクするように激しくふらなければなりません。そうすれば、一時、どんなグラスの中でも香りが混じり合い、同じブーケを感じることが出来るかもしれません。

ブラインド・テイスティングの際、経験豊富なテイスターは、サンプルの生産地やブドウ品種を特定するのに、自分の舌よりも嗅覚を頼りにします。容量が750ccを超えるような非常に大きなグラスなら、花を覆うことができ、ブーケの層を通して様々な香りを識別することが容易になります。表面の果実の層から底部の土っぽい香りやアルコールの香りまで嗅ぐことができるのです。


ワインを飲む時の一般的なガイド

グラスは、ワインの持つ様々な要素を調和するようにデザインされるべきであり、その欠点を強調してしまってはいけません。リーデル社はいつでも、ワイングラスをワインの個性、香り、味、外観をすべて引き出す道具としてとらえています。

異なるブドウ品種や個々のワインの微妙な特質を十分楽しむためには、目的に応じた形状のグラスを使うことがとても重要です。グラスの形状はブーケの善し悪しや強さ、それにワインの流れ方に影響します。

ワインが舌のどこに触れるかは、グラスの形状、大きさ、グラスの縁の直径、クリスタルの厚み、そしてその仕上げ(エッジがカットされて磨かれたものか、あるいは丸めて強化されたものか)によりコントロールされます。

ワイングラスを唇に当てた途端、舌の味蕾はワインを味わうための準備に入ります。ワインの流れは、舌の適切な味覚のゾーンに導かれ、その結果、異なる味わいを感じ取ることができます。ひとたびワインが舌に触れれば、温度、舌触り、味の、3つのメッセージが同時に伝えられるのです。


形状

リーデルの基本方針として、飲み物の個性が形状を決めます。


サイズ

グラスの大きさは、香りの善し悪しや強さに影響を及ぼすので重要です。グラス内の空間は、ワインやスピリッツの個性に応じて決められなければなりません。

赤ワインなら大きなグラス、白ワインなら中くらいのもの。スピリッツを飲む場合に小さめのグラスが要求されるのは、アルコールを強調することなく、果実の風味を引き立たせるためです。


ワインを注ぐ分量

グラスになみなみと注いではいけません。

赤ワイン: 約120~150cc

白ワイン: 約90cc

スピリッツ: 約30cc


SOMMELIERS ソムリエシリーズ

クラウスは、世界初の美食家向けグラスシリーズをイタリア・ソムリエ協会(ASI)の協力を得て開発し、1973年イタリアのオルビエートで発表しました。このシリーズは、10種類のさまざまな形状のグラスで構成されており、その斬新さは当時の業界を驚かせました。後にこれらは「ソムリエシリーズ」と名づけられ、今日のラインアップの基礎となっています。

この革新的なデビューから25年、ワインの世界は、これまでの限定した国や地域にとどまらず、各国に波及していきました。ソムリエシリーズは、息子ゲオルグによって、世界に広がるワイン文化と共に、バラエティに富んだ最先端のワイングラスコレクションに発展しました。1991年には、『ザ・ワイン・アドヴォゲイト』誌を発行するロバート・パーカー・Jrが、「機能的に、かつワインを楽しむために最高のグラスを選ぶなら、オーストリアのリーデル社製のものである。極上のワインを味わう時の、このグラスの素晴らしさは計り知れないものがある。リーデルグラスが他のものといかに異なるかを十分に語り尽くすことは、私にもできない。」と、その機能性について称賛しています。

今日、ソムリエシリーズは、世界中の多くの愛好家に支持され、今やワイングラスデザインの基準となり、世界で最も成功したハンドメイドのグラスになりました。これらはすべて、熟練した職人によってひとつひとつ作られています。ボウル部分は、型を用いて手吹きされ、脚と台座は、キリストが誕生した頃から伝わる伝統的な手法で作られます。

リーデル社のグラス職人は、その才能や技術、そして些細なことにも妥協しない精神で、お客様が求める最高品質の製品を作り出しています。
ソムリエシリーズは、24%以上の鉛が含まれた最高級クリスタルガラス製です。


お手入れの仕方

流水で流します。
リネンの上に置いて乾かします。
更に輝きを求める場合は、沸騰したお湯の湯気をあてながら拭くといいでしょう。

リネンを2枚使用して、磨き上げます。
台座を磨きます。左手でボウルをつかみ、右手で拭いていきます。
台座とボウルをねじるようにして拭くことは、決してしないでください。

これで完成です。
グラス拭き専用クロス「トレシー」も販売しています。

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